素敵な事は素敵だけど

本当はTwitterで呟きたいのだけど、
何となく、推しのバンドのファンに聞かれたくなくて……

推しは春にミュージカルの客演に出たんだけど、
そのミュージカルは一昨年やった公演の再演で、
今回衣装や演出家を変えての再演で曲で言うなら別Ver.なアレンジ。

ただし、演出家は変わったけど音楽の演出家は前回と同じ。
推しは相当な無茶ぶりをされてもそれを自分への挑戦と取る人で、
実際色々無茶ぶりされて苦しかったと言いつつも従って来た人。
そんな推しが、MCの時にふっとあの時は本当に辛かった、
と零したのが一昨年のミュージカルの時の歌。

他のキャストが「たまたま今回こういう人だっただけです」と言ったくらい、
音楽の演出家が自分の解釈を1ミリと譲らずに押し付けるタイプだったらしい。

元々ミュージシャンな推しは自分の歌が歌えなくて辛かったそうで、
と思っていたら他に本業ミュージシャンなキャストが直訴して玉砕したらしい。
そしてそれを見た推しは無理と諦めたらしい。

自分の歌が歌いたいと思うと辛くなるだけなので、
何も考えずに歌う事にしたとまで言っていた。

未開封だったその時のDVDを先日ふと開けて見てみたらもう本当に酷かった。
いつも幸せそうに歌う推しが初めて見る沈んだ瞳で歌っていて、
声はキレイで良く出ているし歌も上手いのだけど、
何か色々な想いを出すまいと抑え込んでいる様子で、
それでも演出家のオーダーを外さないように歌う事に集中する姿が、
観ているだけで本当に辛い。

公演中は距離があったし私はオペラグラスが大嫌いなので、
推しの細かい表情までは見えなくて本当に良かったと思う。

そんな事まで思うのに歌っている推しは本当に綺麗で綺麗で、
今まで観た中で1番美しいのではないかと思う位だった。
なんて思う自分がまた嫌で(苦笑)
と言いつつそこだけ何度もリピートしているし。
推しが知ったら音楽の演出家より嫌だと思われそうだけど(汗)